カジュアルえでゅけいしょん

元個別指導塾の塾長やまにんのブログ。塾や教育、日々の出来事など徒然に。

元個別指導塾塾長が語る、個別指導塾で成績が上がる仕組み

こんにちはやまにんです。

個別指導塾について書きたいと思います。
個別はどのようなメカニズムで成績を上げているのか、
やまにんの経験をもとにですが、書かせて頂きます。
個別はプロの講師じゃないから心配、、
実際細かく見てもらうと成績あがるのかしら?
なんていう疑問に答える内容ですよー。近くに個別指導塾がある方必見。



どうぞお付き合いくださいませ。

 

 

 

 

きめ細かい指導をしてもらっても成績は上がらん

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個別指導を選ぶ方の選んだ理由ベスト1は

 

「集団についていけないから」

 

という理由。もう少しかみ砕くと

 

「きめ細かい指導をしてもらわないとうちの子は理解できないから・・・」

 

という理由になります。

かなりこの理由が多いですし、
現実、個別指導塾に通う生徒は集団塾に比べると学力の低い子が多い


こういった要望、
間違ってるとは思いませんが、ややずれてるとは思います。

 

なぜずれてるか?

 

「生徒は指導を受けて賢くなるのではなく、指導を受けて自分で飲み込んで、
自分で再現して、更に1週間後も再現できるようにすることで出来るようになるからです」

 

つまり、個別指導で理解できても、その子が再現しなければ理解できたことにはなりませんし、
かつ、それを保ち続けるような家庭学習が日頃できていない限りは現状は変わりません。

 

だから、きめ細かい指導を受けられることが成績向上には結び付かないのです。

ただ、きめ細かい指導から成績向上の糸口をつかめる。


きめ細かい指導→わかった→自分にもわかる→やれるかも→やってみようかな→やってみる→自信がつく

 

これはありえる。
こういうふうに考えてくれているお母さんも多いし、
そういうお客さんはありがたい。よくわかってらっしゃる!ってなる。

これは思考回路として正しいとやまにんも思います。
わかったことの嬉しさを前進意欲にするという理想状態。

 

では、上記の理想状態がどれくらいの確率で成立するか?と言われると100授業があったとしたら、10あればいい方ですね(笑)。

 

なぜか。

 

・教えられる側の問題

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親は教えて欲しいですが、
生徒は基本的に教えて欲しくない生徒の方が多い。
大人でも忘れてるだけで、自分の知らないことを誰かに教えてもらうのって嫌なことなんですよ。
なんか間違いをえぐられてる気になる。自信もなくなる。
ましてや自分の苦手なことや間違ったことを教えてもらうことは凄い嫌なことなんですよ。
そうなるとどういう現象が起きるかっていうと、
わかったフリのプロになる。

そうなるとかなり事態がややこしくなる。
こっちも何をわかってて何をわかってないのかがわからなくってしまうから、
本当に効果的な指導から遠ざかってしまう。

 

・教える側の問題

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教え方が下手。という問題と、
コミュニケーションも下手、という問題。

教え方はある程度年数こなせば身につけていきますが、
年数の経った学生がついてくれる保証はありません。

コミュニケーションが下手ということは、
褒めたりおだてたりが出来ない、ということです。
せっかく「わかった」があっても喜びを共有できる先生かどうかで、
生徒の感動は全然違います。

という上記2点の問題で現実には「きめの細かい指導」スタートでの成績アップに繋げられないというのが実感です。

 

個別指導で成績が上がる仕組み

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個別指導ではどのように成績を上げるか、学習意欲を高めるか、
という話ですが、

・先生との対話(コミュニケーション)

 

・先生との信頼関係

 

この2点だと思います。
この2点がうまくかみ合ったとき、
勉強の歯車が回り出した、と思いますし、
これを実感しているお母さんや本人はまず塾をやめませんし、
成績を上げる傾向があります。

 

先生との対話

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対話の中でストレス発散、不安解消して勉強に臨めます。

勉強という曲がりくねった道の障害物を取るようなイメージですね。

 


多くの子供たちが自分の勉強に不安を持っています。


自分がこんなにできなくて大丈夫か?
今やってる勉強法は合っているか?
志望校をA高校とB高校で悩んでいる・・・

 

など、真面目な子ほど悩んでいます。
不安が多いと人間は立ち止まりがちです。
当然、子供の勉強は不安の影響を受けがちです。

 

ただ、その不安は大小様々で、大抵は小だと子供は判断して、
担任の先生にわざわざ相談するのもな・・・
お母さんは大体昔の話か親戚の話しかしないしな・・・
とモヤモヤさせていきます。

その不安を気軽に相談する相手として、
塾の先生、しかも年の近い、感覚の近い学生っていうのはもってこい。

ただ、そういう不安を吐露できるようになるにも時間がかかります。
だから、日常から他愛もない会話で盛り上がっている必要性がある。

 

先生との信頼関係

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成績が上がる生徒には共通した特徴があります。
それは素直であること。
これは間違いありません。

素直はイエスマンとか言いなりになるわけではないです。
相手の教えを受け取り理解し、自分の一部に取り入れていくことだと思います。

その素直さを全員に発揮するのは難しいです。
やはり好きな人や、尊敬する人、信頼する人の言葉や教えだから自分に入ってくる。

大人もそうだと思います。
言ってることが一緒でも、あの人が言ってることは正しく感じるが、この人が言ってることは正しく感じない、ということや、
好きな人ができて音楽の趣味が変わるとか、
色々実体験として想像に容易いと思います。

よって、生徒と先生の信頼関係があって、その子の素直さを引き出せればその子の成績はあがります。
その好かれる先生や尊敬される先生って大学生が適任なんですよね。
若さは正義です。
自分たちの学生時代を思い出してもそうですよね。
学校の先生は100人近くいて、もちろん結構皆キャリアがあって、
それでも好きな先生って2,3人ですよね。
しかも若い先生が人気だったりする。
先生って若い方が絶対好かれるんです。

 

あの、有名私立中高一貫校生が多数通う東京の鉄緑会も東大の学生が教鞭をふるってると聞いたことがあります。
きっと若くてエネルギッシュということに加え、
生徒が聞く気になるんだろうと思います。


好きな先生に出会える確率は個別指導塾の方が大きいです。

 


「あの先生にがっかりされたくないから頑張る」
「あの先生に言われたことだから頑張らなきゃならない」
「あの先生を喜ばせたいから次のテストはいい点とろう」

 

そんな風に思えた生徒は必ず成績が上がっていくと思います。

 

大学生って本当に大丈夫??

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とはいえ、やはり個別指導塾を警戒するお母さん方は、大学生で大丈夫か、
という漠然とした不安をお持ちの方が多い。

 

私は今まで数多くの大学生講師と出会い、
関わり、指導してきた身です。

本当に色々な子がいました。

ですが、全員共通して、
「目の前の生徒の役にたちたい」という気持ちはあります。

思いの強弱はもちろんありますし、
凄まじく仕事に入り込む学生もいますし、その逆もいます。

 


しかしながら、悪意を持っている講師には出会ったことがありません。
決められたことが出来ないとか、遅刻が多いとか、そういうことは普通に起こるんですが、
接客態度(生徒への対応)が悪い、という講師はいません。悪くても悪く見えるだけで、本人なりに頑張ろうとしています。


しかも、学習塾をバイト先に選ぶってことは
「勉強に対して何らかの自信」
を持っており、伝えられるノウハウは豊富です。

だから、先生と生徒の信頼関係さえ築き(ここは難しいけど)、ノウハウをしっかり生徒が遂行できればまず間違いなく成績は上がるでしょうし、
生徒の素直さを引き出せていれば、その先生もどんどんその生徒に肩入れしていくことになります。
そして良い歯車が回りだす。

 

まとめ

個別指導で成績を上げる仕組みの核は、学生講師と生徒本人が人間関係を作ること。

講師の若さが生徒を惹きつけ、素直さを引き出していくと成績が向上していきます!

正直、細かい指導をすることは勉強の入り口、モチベアップの入り口にはなるけど、それは勉強が出来るようになるエンジンにはなりえない!

 

以上っす!