カジュアルえでゅけいしょん

元個別指導塾の塾長やまにんのブログ。塾や教育、日々の出来事など徒然に。

集団指導の魅力をお伝えしよう。

こんにちは。やまにんです。

 

私は個別指導塾の管理者としての経験しかありませんが、
社内には集団指導の事業部もありましたし、
やはりまだまだ集団指導塾というのは多い故、
集団指導についてもそれなりに知識を蓄えてきたと思っています。

そんなやまにんが考える集団指導の魅力を今回はお伝えしていきますよ~!

 

最大のメリット…恐怖政治が行える

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集団指導で成績が上がる塾はほぼ恐怖政治スタイルであり、
内申点が重視される地域=学校の定期テストが最重要
という地域では最強の手法。

恐怖政治スタイルというのは、
とにかく先生が「キレる」
生徒が「ビビる」
それによってなんでも生徒が言うことをきく。

結果、限界以上のものが引き出され、
成果が出てしまう。

宿題が鬼のように出て、
生徒はいつも四苦八苦しているが、
その分勉強量が勝手に増えるから、成果が出るのはある意味では当然。

更には学校でも塾の宿題に取り組まないと間に合わないので、
学校でもその塾の存在が少しずつ広まる。
いい意味か悪い意味かはわかりませんが、評判をつくれる。

お母さん方も「厳しくやってくれて、成績が上がる」というわかりやすい認識を持ち、
勝手に紹介活動を行ってくれる。

恐怖政治は経営サイドもお客さんにも利益しかない。

私は懐疑的に思いますが。笑

とりあえず、恐怖政治=かなりスピーディに成果を出せる

と思って間違いない!!

塾通いで成果が出るかは宿題をやれるかどうか

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先ほどの内容の中にあった宿題についてもう少し掘り下げます。


そもそも、塾に入っても成果がイマイチ、、、
という生徒の8割以上が宿題を正しくやれていないことが原因です。

多くの生徒が宿題は手を抜いています。
答えを写すこと解説ページを見ながら解くこと日常茶飯事。
暗記テストは前日や塾にいく直前に詰め込んで難を逃れる。
そんなことをしていても当然成績は上がりません。

ただ、そういうことをしてもバレる環境、またはバレて追いていかれたり厳しく叱責される環境であれば、

手抜きの可能性が大幅に下がります。
この傾向は出来る子(出来る可能性を秘めた子)や真面目な女子に多い。

なので、手抜き出来ない環境という点では恐怖政治型の集団に勝る形式は今のところありません。
個別では担当の講師や室長から叱責されることはあっても、
大勢の前で恥をかくような心配がないので、集団に比べると手を抜きやすい環境ともいえるでしょう。

このように恐怖政治系集団塾は確実に成果を出しやすい傾向です。

競争がある

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この点については良い面も悪い面もありますが、
良い面の方がやや多いと感じるので、魅力に入れています。

 

塾内での順位やクラス分けは子供たちにとっては非常に刺激になります。
このクラスに居続けたいから頑張る、とか、
上がりたいから頑張る、というモチベーションは非常に強いです。

競争が大好きで競争を前向きに受け取れる子には、
是非集団をおすすめしたいところです。

ただ何点か注意があります。


そこまで学力がない子供

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そこまで学力がないお子さんは上位につけれない可能性が非常に高く、
負け癖になるかもしれません。

ゲームでもなんでもそうですが、
勝てそうだけど勝てないのが楽しいんです。

レベル1の自分とレベル50の自分を比較してみて、
レベル50の子を目指すことの出来る精神力のある子はひと握りです。

特に中学生以降の序列をひっくり返すのはなかなか難しいので、
中学生以降だと競争がある恩恵は受けにくいかもしれません。


親が競争心をもって欲しいと子供に思っている場合

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「我が子を競争社会に早く突っ込みたい」
と考える親御さんは非常に多い。

これはお母さんたちが相対評価のシステムで中学を過ごしてきたというところもあると思いますし、
競争相手がいた方が「かけっこ」同様に頑張れるし、限界が引き出せるからではないか、と考えるお母さんが多いからだと思います。

社会=競争 という認識もあるかもしれない。

とにかく、思ったより親御さんは競争させたがる。

ですが、ここ数年のゆとり教育も含めた教育の成果なのかはわかりませんが、
年々生徒の負けず嫌いは少なくなっていると思います。
1人1人の個性を大事にする時代観が今の子供たちにはあって、
他人との競争を好まない子も多い。

それなのに親が子供に競争させたがるのは考えものです。


時代そのものが変わってきており、
同じ作業を早く正確にやれる人間が勝てる時代は終わりつつあって、
自分の個性や得意を武器に創造性豊かに働く人が活躍出来る時代がきていると思います。
必ずしも同じ土俵で人より優れていることの価値が昔と同じということはありえない。

だから、競争が好きな子なのか競争をさせたい子なのかはよく判断が必要ですし、負けず嫌いであることを強要する必要はないと思います。

競争が好きで負けず嫌いな子でもよく観察してください。
負けず嫌いになって欲しいとか、自分自身が負けず嫌いで勝ち負けにこだわるタイプのお母さんは子供が顔色を窺っているかもしれません。

 

経験豊富な先生が多い

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これは個人塾限定かもしれませんが、
経験豊富な先生が多いのも集団塾の魅力でしょう。

その地域、学校によって内申の付け方だったり、
先生の癖だったり、部活動の様子など様々です。

特に上の子を持つお母さんにとっては何かとわからないことも多いですし、
意外と調べようがないことも多い。

そんなときに経験豊富な塾の先生が近くにいる環境は安心です。

その地域で10年やってる個人塾であれば様々情報を持っていること間違いなしです。

また、当然その学校の○○先生の問題はこういう傾向といったすごく貴重な情報も持っています。

なので、是非活用していきましょうね!


まとめ


集団塾の最強システムは「恐怖政治」だ。
怒られたくない生徒に無理やり成績を出させるシステム。

宿題をしっかりやることが成果を出す最短の道。
ただ、宿題をしっかりやることは環境によって実現される。

以上!