カジュアルえでゅけいしょん

元個別指導塾の塾長やまにんのブログ。塾や教育、日々の出来事など徒然に。

どんな教育関連本にも書いてある!子供にとって大切なたった1つのこと。

こんにちは。最近、白米から玄米へ変えたいと考えているやまにんです。

さて、今回はどんな教育関連本をめくっても、
あるいは「育児 大切」と検索しても、
交差点でも夢の中でも
出てきそうなあのお話です。

 

「私は殆ど教育関連の知識ありません・・・」
という方うってつけの内容となっております。

 

子供にとって大切なたった1つのこと 

結論から。

 

「子供が親から愛されていると実感している」

 

これに尽きます。

 

 

 

自己承認感、自己肯定感、自己重要感

 

といったような言葉になっていることもありますが、
大体似たような意味です。

 

 

こんなことかい!知ってるよ!
ってツッコミが入りそうですが、侮るなかれです。

 

とてもに残念なことですが、
私が塾長をしていた頃、お母さんや家族が嫌いだ、
もしくはどちらでもない、という生徒が半分以上いました。

 

 

どうして?という問いに対しては答えは様々。

 

 

「怒られるから」

 

「うるさいから」

 

というスタンダードな理由から、

 

「友達といる方がいい」

 

「お母さんは少し頭が悪い・・・」

 

という辛辣な意見まで。

 

 

 

 

かくいう私自身も中学生の頃は「親が好き」なんて思わなかった。

 

私と同じ人って多いんじゃなかろうか?

 

 

そして、一番の問題は

 

 

「親は嫌われるものでいい。それが子供のため。

 

子供もいつかわかってくれるはずだから、私は変わらなくていい」

 

 

という親が多いということです。

 

 

冒頭でも伝えたとおり、子供にとって大切なのは、

 

「子供が親から愛されていると実感している」

 

 

 

 

非常にシンプル。ですが、とっても難しいことなんだと私は思います。

 

 

やまにんの失敗談。私は愛しているだけだった。

私が塾長をしていた頃の話です。

 

Aちゃん(仮)という生徒がいました。
Aちゃんはスポーツは得意で誰からも好かれるような明るい子でしたが、
勉強はイマイチ。


それでも講師ややまにんの言うことは素直に聞き入れ努力できる子でしたし、
塾が大好きという典型。

 

 

講師もやまにんも「こんな生徒と出会えて塾講師冥利に尽きるなぁ」という生徒で、
Aちゃんを「第一志望の○○に入れるぞ!」なんて盛り上がっていました。

 

 

担当講師もその子には特別に思い入れを持って一生懸命指導してくれましたし、
私も担当がなるべく変わらないよう、工面していました。
結果、中1から中3まで同じ担当のまま通ってもらうことが出来ました。
(これは極めて異例。基本的に大学生は長くても4年しか勤められないので、
3年間同じ講師が担当し続けるというのは至難の業)

 

 

 

そんな中で中3の秋。
一本の電話が

 

 


「本人が退会したいと言っているので、やめさせてくれないか?」
というA母からの凸。

 

寝耳にウォーター。

 

 

とりあえず事情を聞いた後、
本人と話しをさせてもらうようA母を説得アンド説得。
なんとか約束をこぎつけこの日は終了。

 

 

後日Aとの面談へ。

 

 

あの日の緊張は今でも鮮やかに思い出されます。
ガチガチ。

 

 

迫り来るA。
先制攻撃を仕掛けるやまにん。


今までの思い、講師の思い、やまにんの思い。

 

 

立場や年齢を超えた、ありのままのパッションで勝負しました。

 

 

 

泣くA。

 

その泣いたAから出た衝撃の一言。

 

 

 

「そんなん知らんかったわぁああああぁあぁぁぁぁぁああ」

 

 

 

 

???(´・ω・`)

 

 

 

 

 

思わずやまにんから出た言葉

 

 

 

 

 

「まぁじかぁ・・・」

 

 

落胆とも脱力とも取れる至極の「majika」

 

 

 

私や講師の世界では、
まさかAちゃんにこの思いが伝わってないとは夢にも思っていない。

 

一方Aちゃんの世界では、
やまにんや講師は最近私に話しかけてこなくなったし(塾生歴が長くなると職員の対応が慣れ対応になる)、
成績も良くならないから迷惑をかけているようで辛い→辞めたい。

 

この両者の世界観の違い。同じ次元で違う次元を生きているパラレルワールド

 

 

 

 

いやしかし、これが子供と大人の間の嘆くべく壁なのだとしみじみ思うのです。

 

 

 

 

 

どんな愛でも、相手に届ける努力があって、初めて愛は伝わると。

私は身をもって学びました。

 

子供を愛している。だけど、その愛伝わってます?

 

子供を愛していない親なんていない。
これは結構そうだと思っています。

 

 

少なくとも塾に入れる親と関わってきたやまにんの経験からも、
本人を愛していない親はいなかったと思います。

 

 

その反面、親の愛を実感していない子供は一定数存在しています。

 

 

お母さんのたちの中に、

 

「こんな高いお金をかけて塾に行かせている」

 

 

「生まれたときからずっと世話をしている」

 

 

「子供の学費のために朝から働きに出ている」

 

 

「怒りたくないけど、本人のためを思って怒っている」

 

 

 

こういった理由から

 

 

「だから私はあなたを愛している」

 

と思っているお母さんが多いのではないでしょうか。

 

 

これらの愛情表現は残念ながら子供に伝わっていません。

 

 

このような苦労とかお金に対しての価値観をしっかり持つようになるのは、
もっと先の話だと思います。

 

 

一言で言えば「大人の都合」なんですよね。この辺の理由は。

 

また、このような理由を持ち出して子供を諭そうとしたり、怒ったりしても逆効果です。

 

 

中学生くらいの子供なら

 

「恩着せがましい」

 

「頼んでない」

 

で一蹴される案件です。

 

 

 

なので、「大人の都合」で子供と対峙するのはやめましょう。

 

 

 

 

 

子供がされて嬉しい、言われて嬉しいことを子供の立場になって考える。

 

これが正しい愛情の伝え方です。

 

言葉が一番便利で気軽なツール

 

愛情を伝えるには言葉スキンシップが大切だとやまにんは思います。

 

ですが、中学生や小学高学年ともなると中々スキンシップは難しいなーと思う方も多いのではないかなと。

 

私もスキンシップは苦手なんですよね。ひねくれてるんですかね(笑)

 

 

 

なので、言葉で愛情を伝えることをやまにんは推奨します。

 

どう気を付ければいいのか、というと。

 

「褒める」

 

 

「認める」

 

 

この2点を徹底して意識しましょう。

 

褒めるっていうと嘘くさく感じる大人も正直多いですし、
うまくやる自信がない、という場合も多いと思います。

 

その場合は「いいね!」とか「お母さんは嬉しい」とか、
ポジティブな声かけから始めてみるのはどうでしょう。

 

それだけで子供の反応は変わってくると思います。

 

 

 

認めるは気づくとも言い換えられます。

 

「ノートが前より綺麗になっているね」

 

「背が少し高くなって男らしくなったね」

 

とか、そんな変化を認めてあげる。
最初はそこから。

 

 

更に、

「○○がいてくれて本当にお母さんは嬉しい」

 

 

中学生だったら
本人が生まれてきたときの話だったり、今健康であることに対しての感謝だったり、
ちょっとディープな話もときには効果的だと思います。

 

やまにんの体験談にもあるように、
結局はパッション(熱意)が大切な気がします。
それは親子関係においても同様ではないでしょうか。

 

 

 

 

私の話ですが、
ここ1年くらいで母親とお酒を飲むことが多くなりまして、
その都度息子愛について大いに語ってくれるのですが、
その度にいつも「あの頃言ってくれれば・・もっとまっすぐな人生を生きれたんじゃ?」
と、どこか冷めた自分がいるんですよね。(笑)

 

まあ、今の生き方に不満はないのでいいんですが。

 

まとめ。思っているだけではダメ。思いをカタチに。

よくドラマとかで、

 

主人公が好きな人を思ってわざと悪いことを言ったりやったりしますよね。
そして土壇場で主人公の友人かなんかが偶然伝えてくれて・・いい話やね、
って展開。

 

 

 

 

現実にはありません。

 

 

今感じている愛情や思いをそのまま子供に注いでいきましょう。

 

 

 

最初は恥ずかしがったり嫌がったりされるかもしれませんが、
我慢してください。

 

 

続けていくことが大切です。
今日から少しずつ始めていきましょう。

 

 

それが、子供たちに様々な良い影響を与えること間違いなしです。
これはどんな本にも書いてある鉄則です。

 

 

是非、今日から始めましょう。

 

とりあえず、家に帰ってきた子供の良いところを1つでも伝える準備をしましょうね!