【小学生】塾にいつから通わせる?
こんにちは。やまにんです。
今回は小学生低学年以下のお子さんをもったお母さん。
あるいは意識高い系の小学生低学年向け(いないかそんなヤツ)。
あくまで地方の公立中に進学されるお子さん対象です。
私立中受験の方はまた別の機会に。
うちの子に塾は必要?
「うちの子はついていけてるから、今のところ塾は必要ないかな・・・」
とお考えの方、ちょっと待ってください。
私個人の見解ですが、
塾は出来ない子に必要ではなく、出来る子にこそ必要だと思います。
特に小学生はその法則がよく当てはまる。
しかし、中々理解頂けないところ。
(もちろん、費用の問題やご家庭の勉強に対する価値観等の問題はあります)
大抵のお母さんは「ついていけなくなってから」と考えている方が多いと感じます。
どうしてついていけてるのに通わせた方がいいのか、について説明しますね。
【1】そもそも本当についていけているか?
学校のテストはその単元毎になっていることが殆どです。
要するに短期記憶でどうにかなってしまっていることが多い。
よく、「学校のテストは出来るけど、学力テストのようなものになると点数が低い」という相談を受けます。
そういう生徒さんは本当に理解しておらず、短期的な解法を記憶しているパターンが多い。
更に学校で実施されるテスト(カラー刷りのもの)は非常に簡単であり、
クラスの半数以上の生徒が90点以上とれているという現状があります。
(地域や学校によって多少の差はあれ)
つまり、学校に通っているだけで自分の子供ができているかできていないか測る物差しがない、ということです。
【2】学校では物足りない可能性
学校の授業は基本的に出来ない子に合わせて進められていきます。
1度言えばわかる子もいますし、3度聞いて更に手ほどきを受けてようやく出来るようになる子もいます。
進度も非常に遅いため、出来る子にとってはかなり退屈なケースが多いようです。
当然、そんな調子で教科書レベルの問題をゆっくり解いていても退屈ですよね。
子供にとっては「難しいけど解けた、難しいけど楽しかった」が一番良い感想です。
そのような体験が出来ないのは非常に残念なことだと思います。
【3】中学生からは知識偏重の学習になる
2020年の教育改革で日本の教育は変わっていくのかもしれませんが、
現状でいえば中学生からは知識ありきで話が進んでいきますし、
高校はもっとたくさんのことを覚えなければなりません。
一方、小学生というのは最低限の知識でそれをどのように使うか、
わかりやすく言えば「頭のやわらかさ」を問われる問題が多い。
「うーん。これはこうやればできるのかな?」
「逆からやってみようかな?」
と様々な仮説を立てて問題にアプローチしていく。
この思考が子供の成長過程において非常に重要な役割を果たしています。
こういった経験が将来仕事をする上での創造力や仮説思考力につながっていきます。
また、2020年の大学入試改革後の試験は知識を「つかう」ことが求められる試験内容になっていくので、大学入試に活きてくる力ともいえそうですね。
更に難しい問題を悩みながら、時間をかけて解く余裕があるのは小学生までです。
中学生からは試験時間内にスピーディに正確に解く力が求められますので、
解法パターンを覚えている生徒の方が点数が取りやすくなり、
そういうトレーニングや演習がメインになっていきます。
このように出来る子ほど塾で出来ることは多いですし、
それが出来る可能性のある子の芽を成長させていく大事な選択になるかもしれません。
何年生から塾は必要?
可能ならば、小学4年生からが良いと思います。
実際に意識の高い地域では中1の次に新規入会が多い学年でした。
なぜ小4からがいいのか?
・分数や角度、概数など出来ない子には厳しい単元が入ってくる。
・学校で理解度の差が出てくるため、出来る出来ないの差が目立ち始める
・塾で学習するという習慣を早くからつけられる
・中受験をする生徒も中受験コースに切り替えていない場合も多く、レベルの高い子から刺激を受けられる
・塾に通っていない同級生も多く、自分だけ解ける問題があったり、既に知っていることには堂々と発言したりすることができ、自分に大きな自信がつく。
今考えられるところとしてはこんな感じです。
特に最後の項目が非常に大事だと思います。これは小学4年生にしか体験出来ないことです。中学生からは塾に通うのが当たり前になりますし、小5,6は中受組が圧倒的に力をつけていく時期だからです。
既に勉強についていけていないのですが・・・
最後についていけていない子についてです。
小学校低学年の段階でつまずいている子、
小4でいよいよついていけないと感じ始める子、色々いると思います。
大前提として、「ついていけていない」を「ついていける」にするのは非常に難しいということです。
まずお母さんたちにはそこを理解していただけるとありがたい。
これが現実です。
科学的なことはよくわかりませんが、恐らくもっと幼年期の間に数的感覚はある程度定まっているようです。
これは林修先生も言っていましたし、色々な書籍でも大体同じようなニュアンスのことが書かれています。
そして、多くのお母さんは「なんとかついていけるようにしなければ」と焦る。
そしてニガテなところばかりをやり続ける。
これは間違った対応です。くれぐれも気をつけて欲しいと思いますし、塾にニガテ対策で通わせるのもやめてください。
子供は仮に概数がニガテということだとしても、
算数がニガテに変換され、以降ニガテ意識をもったまま成長していくことになります。
これは非常に教育上よくない。
なので、ニガテが出ても焦らず冷静に対応してください。
それに小学生のカリキュラムは基本的にらせん状になっていますので、
来年同じことを復習できるようになっています。
また、その時に学び直せるから大丈夫と気軽に構えて欲しいと思います。
子供がついていけない状況になったらどうするか。
まずは親がしっかりと学習を管理することが大切です。
小学生までは親の個別指導が最強です。
塾といってもせいぜい1週間に3時間程度。
それで何が変わるのか?ということ。
塾は学びの刺激や出会いの場であり、
学力を上げてくれる場所ではない、と思います。
「でも、私は勉強を教えるなんて出来ない・・・」
というお母さん。
大丈夫です。あくまで管理が仕事です。
今は通信教育も充実しています。進研ゼミやZ会などを活用してください。
進研ゼミやZ会は本当に面白いと思います。
大人が読んでも「へぇ~」と感心するような内容です。
100%活用していければ大学受験まで対応出来ると思います。
ただし問題は子供1人で扱える代物ではない、ということ。
もちろん、計画を立ててシールを貼ったり、というサポートも充実していますが、
それを自分で全て出来る子は中々いない。
計画だったり学習の進度だったりを管理してあげる。これが最大限のサポートです。
子供がつまずいたり、悩んだりしたら一緒に考えてあげましょう。
この時に変に大人のプライドといいますか、親の威厳とか気にする必要がないと思います。
子供の立ち向かっている苦労を一緒に感じてあげることも大切だと私は思います。
それが子供の目線に立った共感なのではないでしょうか。
まとめ
・学校についていけている子は小4から通塾してみるのはおすすめ。
・学校についていけていない子は塾ではなく、家庭学習で親が個別指導をするのがおすすめ。
是非、その子にあった学習のさせ方で楽しい勉強ライフを送ってもらいたいと思います。